自分の夫が浮気なんて考えたくもないですが、もしそれで離婚となれば、子どもの養育費や慰謝料を十分な金額支払ってもらわなければ困りますよね。
ここで気になるのが「どの程度もらえるものなのか」という養育費の相場です。浮気が原因で離婚した場合、養育費や慰謝料の相場はどの程度なのでしょうか。
また、養育費などをできるかぎり多く確保するには、どうすれば良いのか詳しく解説していきます。
養育費や慰謝料はどう決まる?
相手の浮気が発覚したときは、何が何でも許せない気持ちになるでしょう。そのため、養育費や慰謝料は確保できるだけもらいたいと考える人もいるはずです。
しかし、養育費や慰謝料はどれくらいもらえるのでしょうか。
初めに養育費ですが、基本的に養育費算定表でもらえる額が決められます。基準となるのは、養育費を支払う側(元夫)と、もらう側の給与です。この二つによって養育費の金額がある程度決まるのです。
しかし、給与が低すぎるのに養育費を支払うと、支払う側の生活ができなくなってしまいます。そのため、支払う側は最低生活費を算出され、その分の給与は保証されます。
養育費は夫が十分な給与を稼いでなければ請求することは難しいでしょう。また、夫が給料を稼いでいても自分もある程度の給与所得があった場合、もらえる養育費が少なくなります。
基本的に養育費算定表以上の金額をもらうためには、元夫と交渉をして養育費を多くしてもらう必要がありますが素直に応じてくれる男性は少ないでしょう。
もし話し合いで合意が得られない場合は、養育費が多く必要な理由を、非監護人や裁判官に訴える必要があります。
慰謝料は、浮気によって受けた精神的苦痛に対する賠償金です。テレビなどをみると、多額の慰謝料を請求しているケースをみますが、実際の相場は200万円から300万円程度といわれています。
参考夫に浮気をされ離婚を決意!慰謝料ってどれくらい貰えるのか
慰謝料は浮気によって受けた損害が大きいほど、高くなる傾向にあります。因みに、テレビや週刊誌などで公表されている慰謝料は、財産分与を含んだ金額なので高額になっているのです。
参考探偵事務所があなたを救う!離婚するとき、確実に慰謝料を請求する
養育費は注意点を理解して確実に確保しよう!
養育費は夫と交渉を行えば高くもらえる!養育費を多くするには、お金が必要な理由を訴えればいい!と感じた人もいるでしょう。
しかし実際はそこまで上手く養育費の金額を上げることはできません。
司法統計年報3家事編平成22年のデータによると、子どもが1人の場合は69.1%の方が、子どもが2人でも50.3%の方が4万円以下の養育費でやりくりしているのです。
また、母子家庭できちんと父親から養育費をもらえている家庭は、全体の2割程度しかないといわれています。
そのため、もし養育費を多くもらいたいと考えるのならば、最低限決められた分を確保することが重要となります。
まず、養育費は原則として、請求をしてから子どもが20歳になるまでの間に支払い義務が発生します。そのため、請求が遅れてしまうと過去分の請求は行えないので注意が必要です。
養育費の支払いが遅くなった場合はすぐに手続きをしましょう。なので公正証書や調停調書などがあれば請求したりできるので作成しておくことをおすすめします。
また、子どもが20歳をむかえるまでなので、20歳以上になると、相当特別な理由がない限り養育費の請求は難しいでしょう。
お互いの合意があれば、大学生を卒業するまで養育費を支払うことや、事前に養育費を一括で請求することも可能です。もし子供のことを考えれば、夫婦で養育費について綿密に話し合うのが、理想的でしょう。
もし夫側が支払わなかった場合は、離婚調停を申し込み、給料を差し押さえることもできます。
話し合いができなかった場合は、調停離婚になりますが、調停調書の作成を弁護士に依頼するととても便利です。
参考:調停証書の一部
長期間養育費が必要な場合や、確実に養育費を確保したいときは、法的手段も考えておきましょう。こういった調停調書など書面に残しておくことで、未払いを防ぐことができます。
【体験談】夫の浮気で大ショック!子どものために養育費を確保した話
私は当時結婚8年目で、6歳と3歳の子供が2人いました。専業主婦として頑張っていたのですが、ある日夫の帰りが遅くなり、土日に仕事で出る機会も増えました。
しかし給料が大きく上がってはいなかったので、怪しいと思い探偵に調べてもらったところ、浮気が発覚しました。浮気がわかった瞬間はショックが大きすぎて、頭が真っ白になってしまいました。
夫や浮気相手を恨む気持ちなどで、感情がとても不安定になりましたが、2人の子どもを思った瞬間冷静になり、何とかして育てなければと、自分を律しました。
夫とはその後離婚し、養育費の問題となりました。当時夫の収入は約524万円あったので、約6万円の養育費の支払いが決まりました。
私としては、「子どもが大学を卒業するまで面倒を見てみたい。」と元夫に伝えました。しかし、元夫は感情的になっているところもあり、必要以上に養育費を払うことを渋りました。
自分の子どものことが大切じゃないのかと問い詰めても、納得してもらえず、非監護人に養育費が必要な旨を伝えました。しかし、22歳までの養育費が確約されることはありませんでした。
離婚が成立してから3年経ちましたが、現在も養育費の支払いは継続しています。しかし、たまに支払いの約束日に遅れることもあるので、もしものことを考えて、給与差し押さえの手続きができる用意もしています。
元夫は現在は一人暮らしをしており、当時はむかつく思いもありましたが、年に数回子どもと会う機会を作っています。子どもと会うごとに、元夫は当時は悪かったと反省しています。
私は彼と会うのは辛いですが、子どものことを考えると、会う機会をつくることは悪くないことかもしれません。
また、養育費の支払いが続いているのも、元夫が子どものことを忘れないでいてくれるからだと思います。いざという場合に法的手段などを備えるのは必要です。
しかし、養育費を維持するためには、離婚した後でもお互いの気持ちを大切にする必要があると私は思っています。
大前提として浮気の決定的な証拠が必要
ここまで、旦那の浮気が原因で離婚した場合の養育費について見てきましたが、前提として「浮気」が確実であったことを立証する必要があります。
これは慰謝料請求に関しても同じで、旦那が浮気を認めざるを得ないだけの証拠を掴んでおくことが大切です。
養育費をしっかりともらって子どもを育てていかなければいけません。そのためにもしっかりと養育費や慰謝料を貰えるようにしておくようにしましょう。
まだ浮気の証拠を掴めていない人は、今すぐ離婚の話を切り出すのは得策ではありません。浮気調査で決定的な証拠を掴み、有利な立場を作ってから話を進めることをおすすめします。
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