皆さんは日常で弁護士にお世話になる事があるでしょうか?ほとんどの方が弁護士にお世話になる機会なんてほどんどありません。一生に一度、あるかないかだと思います。
弁護士は「国家資格」を持った法律の専門家、数ある国家試験の中でもかなり難易度の高い資格なのです。
そんな弁護士ですが、浮気や不倫、また離婚などの話になると関わることがあります。ここではそんなときのために、弁護士のメリットとデメリットについて紹介します。
弁護士を雇った場合のメリット
離婚するために弁護士を雇った場合と、雇っていない場合では離婚話や夫婦関係の修復などのの進み方が全然違います。そして親権問題、慰謝料問題、など今後の生活の事や子供の事、すべて含めた話を有利になるよう進めてくれるのです。
弁護士を雇った場合のメリットとデメリットがあります。まずはメリットから見ていきましょう。
常に依頼人の利益を考えてくれます
依頼内容(離婚や修復や養育費や慰謝料や親権など)様々な内容を有利に進めてくれます。弁護士(専門家)から客観的かつ的確なアドバイスをもらうことができるのは大きなメリットです。
そしてその知識(法律や経験や実績)をあなたのためにたくさんフル活用してくれます。
精神的、心理的に負担が軽減される
弁護士に依頼することで気持ちや精神的に安心感が生まれ、自分の気持ちや状況をきちんと理解してくれて、依頼を聞き進めてくれます。
そして依頼側が相手に直接会わずして交渉を進めてくれるので、本当に安心できるのです。
これは旦那に会いたくない場合や、旦那に浮気されて気が滅入ってる方や、DV受けて辛い方や顔を合わせたくない方にはうれしい限りです。
手続きの代理をしてくれる
弁護士が「調停」「審判」の申し立ての準備などをしてくれます。
代理人になってくれていれば、自分から裁判所に出むく必要がありません。ただし、市役所で本人しか発行できないものは除きます。
申し立てをする際、とにかく必要書類がたくさん要るので、それも含めてしてくれるのも大きなメリットになるでしょう。
申立てをする時の書類は複雑で、中々自分一人で手続きするのはほぼ不可能に近いです。
トラブルを防ぐことができる
例えばパートナーと協議(話し合い)をし、離婚の話し合いがまとまり離婚届を提出したとします。
しかしそれで安心というわけではありません。取り決めした財産分与や養育費を支払ってくれなくなることがあります。そうならないために公正証書や調停調書などを作成してくれるのです。
また、財産分与の中には「年金分割」もあるのはご存知だったでしょうか?年金分割を知らない方が多いので紹介します。
★年金分割
結婚して離婚(または別居)するまでの「婚姻期間」の間に支払った分が適用されます。
ただし年金を滞納していたり支払いをしていない場合は貰えません。
また、夫婦で国民年金のみ納付の場合も年金分割ができません。
年金分割は弁護士側で手続きできないため、自分で社会保険事務所に行く必要があります。
準備するものは、
- 年金手帳
- 国民年金手帳または基礎年金番号通知書
- 戸籍謄本
です。
弁護士から「年金分割のための情報提供」を受けることができます。社会保険事務所の方や弁護士が丁寧に教えてくれますので安心してください。
★養育費
これは驚くべき事実ですが、厚生労働省の調査では離婚後4年経過している状況で養育費を受け取り率は約20%もないのです。
受け取りができなくなった方が結構います。
こういった「事後的トラブル」にならないために弁護士さんが、内容が明確で法的効力のある文書(離婚協議書、公正証書)を作成してくれます。
安心して相談ができる
弁護士には「守秘義務」と「懲戒制度」があるため安心して相談できます。
そして、依頼人の不利益となる行為をするような弁護士さんは懲戒処分にできる制度があるので、どんな弁護士でも一定のモラルを持っています。
全ての弁護士には所属する弁護士会があり、日本弁護士連合会(通称:日弁連)に登録していないと弁護士活動ができません。
弁護士を雇った場合のデメリット
ここまでメリットを話しましたが、もちろんデメリットもあります。弁護士のデメリットの場合は、お金に関することが多いのではないでしょうか。
次に弁護士を雇った場合デメリットはどんな事があるのか見ていきましょう。
弁護士費用(お金がかかる)
弁護士によって費用は違います。その費用は一体何に使われるのでしょうか。どんな費用でお金がかかるのか紹介します。
費用は弁護士によって様々ですが、平均的な費用と実際に私の実体験での費用と比べてみます。
費用の種類としては、
- 相談料
- 着手金
- 報奨金
- 実費、日当
- 手数料
- 顧問料
などがあります。
相談料
弁護士のアドバイスを受けるための費用です。
無料で相談を受けてくれる所もあれば30分で5000円(税別)1時間くらいで1万円(税別)が相場です。
私の時は相談時間40分くらいで相談は無料でした。
着手金
離婚調停の申し立てをするときに(依頼時)にかかる費用です。
成功であったとしても不成功であったとしても結果には関係なく、弁護士への依頼に対応してもらうために支払う費用になります。
相場は20万円~40万円になります。
私の場合は30万円でした
報酬金
依頼された事件が終了となった時最後に支払う費用のことを指します。
そして別名「成功報酬」があります。
例えば、離婚が成立し財産分与(慰謝料など)として10%(大体相場は10%)、これも弁護士によって報酬金は違います。
私の時も10%でした。
(例)100万円の10%=10万円
ザックリと全部の金額を表示しますと・・・
(わたしの例でみます)
【相談料】 | 【着手金】 | 【報酬金】 | 【成功報酬】 | 合計 |
---|---|---|---|---|
(無料) 0円 |
30万円 | (離婚成立) 30万円 |
(慰謝料の報酬) 10万円 |
70万円 |
合計で70万円弁護士に支払うことになります
(こちらも弁護士によって費用などは変わります)
これらを含め費用も決して安くはありません。離婚弁護士費用の全国平均は60万~80万です。
しかし「この費用はこういう事でかかります」と弁護士からきちんと丁寧にわかりやすく説明してくれれば安心もしますし信用もできます。
この費用に関する説明をするかどうかでも、良い弁護士なのか判断材料になります。
私は分割で費用の支払いをしました。支払い方法も先生と相談してみてください。
とても素敵な弁護士だと生活費も配慮してくれ、分割でも良いと言ってくれる可能性があります。
弁護士を信用できるか見極めること
弁護士と顧問契約した場合、長い付き合いになります。依頼内容の話の折り合いが相手側とうまく話が進まないときなど長期的になる場合があるので、弁護士との相性はものすごく重要になります。
相談しているときの話し方、進め方、状況を見極めて判断してくれる、些細な事で質問や疑問を答えてくれる、親身になってくれるなど、なんだか合わないなぁと思ったときは辞めておいた方がいいでしょう。
弁護士と顧問契約を交わした後、途中から新しい弁護士変えるとなると、費用や時間や労力が新たにかかるなど、かなりのストレスになります。
そうならないためにも顧問契約する前によく検討する必要があります。
メリットを大きく生かし、デメリットをなくすこと
どんな事でもメリットとデメリットはあります。弁護士と、自分自身相互理解をしてメリットを大きく生かし、デメリットを少なくしましょう。
そして新たな人生を歩めるよう弁護士と上手に付き合っていくために、まず自分で見極めることも大切です。
良い弁護士を選ぶポイントや、探す方法の知識を知る事で見方が変わってきます。是非参考にしてみてください。
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